高校受験対策専科からの2022年12月末までの進捗報告

2022/12/28

県立高校入試対策クラスの進捗は、過去6年間の過去問を一巡し、解答プロセス中心に解説いたしました。また、生徒さんは1月に私学のテストも受けられるということから、その学校の過去問での学習も行っています。

高校入試過去問は、とても良い学習教材です。過去問を何回も解くと答えを覚えてしまうので意味がないのでは?と疑問に持つ方がおられます。しかしながら、学ぶべきことは、解法プロセスです。答えは、あくまでその結果にすぎないという理解が大切です。

解法プロセスの具体例を紹介します。令和2年の数学の大問3(2)②の問題です。

円周の中に四角形が内接している条件で、②「AB=AC=3cm,BC=2cmのとき、線分ADの長さを求めよ。」という小問の問題です。因みに、この問題は正答率7.8%でした。

解法プロセスとしては、問題から何を想起できるか?という観点で、本問をみると、「長さを求めよ」、という指示文から、先ず相似な三角形を探して、辺の比から求めるのではなかろうか?という当たりをつけることが重要です。

この問題を難しくしていた点は、直接求めたい辺ADを持つ相似な三角形がないことでした。その場合は、実は小問①の合同な三角形の証明問題がヒントとなっていました。

このように大問が小問構成となっている場合は、小問①が小問②のヒントとなっている場合が多いことも想起する必要があります。

過去問も一見難しそうに見えますが、このように、問題文の指示に素直に応答する解答プロセスを身につければ、志望校合格は可能です。

数学以外の他の教科の解答プロセス学習も全く同様です。解答プロセス学習とは、因果関係を筋道立てて説明することができるかという学習に他ならないです。そして、それを体得するためには、Practice makes perfect! 実践あるのみです!