高校入試専科の先生から茨城県の県立高校入試傾向について

2022/10/02

令和(R)5年の県立高校入試日は3月3日です。後5か月となりました。直近の3年間の5科目の平均点の推移をみると、 284.2点(R2)、267.6点(R3)、286.2点(R4)となっており、難化したR3では記述式問題が多数ありました。 逆にR4では記述式問題はほとんどみられない状況でした。また、R4の国語の問題は、 平均点が78.1点と易化しました。主な原因は、記述式の問題がなかったことが考えられます。

R5では、どうか? 茨城県教育委員会によると、R5年度の学力検査は 「選択式問題に加え、記述式問題を全科目で出題します」とありますので、記述式の対策は必要と考えられます。 記述式問題がでることによって、特に、国語は例年どおりの難易度に戻るのはないかと予想しています。受験生は、記述式問題が弱い傾向にあります。因みに、R3の国語の大問3の小問7の150字の記述問題では正答率が15.2%でした。 記述問題の解答作成にも、解答プロセスがあります。基本は、問題の指示に従うことです。記述式といっても、解答の自由度はそれほどなく、指示に従うことでこのような解答になると、あらかじめ制約条件が課せられています。そのキーワードをもれなくダブりなく解答にいれる必要があります。 受験対策は、過去問をベースに時間内に解答する訓練を積むことと、苦手論点に関しては、教科書などでしっかり復習することが大切です。

受験勉強は自分との戦いです。頑張っただけ、報いは大きいです。You can do it!

注釈)R5の茨城県教育員会の通知は、下記リンク先から参照できます。

県立高等学校入学者選抜のお知らせ