県立高校合格おめでとうございました!

2018/03/25

今年の高校受験は無事に完了しました。

ご希望の高校に見事合格できて、皆さんの頑張りは人生の中で貴重な経験として財産となることでしょう。本当に合格おめでとうございました!

さて、今年の県立高校の入試問題も例年との傾向どおりで、しっかり直前期にも受験対策をした、過去問を教材にアウトプット学習した効果が出ました。

一例ですが、ご紹介します。

今年の英語の問題で長文読解を問う大問5の設問(4)が正答できたというお話です。

比較的、英語の長文読解は苦手意識を持っておられる生徒さんですが、

受験直後の会話です。

先生(私):「試験どうだった。」

生徒さん:「先生のおかげて長文読解できました。選択肢から正解を答えなさいという問題で先生が教えてくれた、いい感じのクロージングになるということで選んだ結果が正答でした」

とてもうれしい報告でした。

設問(4)の問題は、具体的には、

設問(4)本文の内容からみて、空欄に当てはまる文を下記から選びなさい。

ア to play soccer with the other members

イ  to support the captain of the team

ウ  to help each other as a member of the team

エ  to practice hard to win the game

ストーリは、中学3年生のSatoshiがサッカーの練習で足を骨折して残り試合の出場が出来なくなったことから、こころが折れてしまった、という事件が発生。コーチが彼に試合に勝つことだけが全てではないということで、もっと重要なことを悟ったという展開です。

仮に、長文読解する時間がなくても、選択肢の中で、いい感じのクロージングとは、やはり、答えは、ウ しかないですね。

直前期に教えたことで、結果がでたことは嬉しいかぎりです。

受験問題は、国語の問題もそうですが、ストーリー展開があって、必ず、問題が発生するが、その問題を解決するという内容で終わります。そして、クロージングは必ずいい感じで終わるという内容となっています。これは、10年間の過去問をみても、そのようなストーリー展開になっているので、受験テクニックとして、実践では役立ちますね。

理科、社会は、データをもとに考えさせる問題が多かったですね。グラフや、統計データをもとにして、読解力、思考力を試す問題が今後も増えていくと考えています。このような設問は、基本知識と共に、現場対応能力が求められます。今後は、単なる暗記した知識だけでは現場対応が出来ない問題が出題されていくことだと考えています。(もちろん、知識が基本なので暗記を否定しているわけではありませんが、知識を暗記するだけでは今後難しくなってくると考えています)

全ての教科において、問題をとくためのプロセスがあります。そのプロセスとは、抽象的にいいますと、①問題の読解力、②解答するための計画、③解答の実行、となります。そのプロセスの中で最も重要なのは、①読解力です。すなわち、何を(What)、どのように(How)に質問をされているかを読解できる能力です。これが一番重要なプロセスです。

最後に、数学です。おきまりの問題が今年も配列されていました。今年もヒストグラムが出ていて、しかも大問7(約1割の配点、大きいですね!)として格上げされていました。中学1年生の最後に学習する内容ですが、これからとても重要となる知識として、統計データの処理に関するものです。2020年の指導要領改正の趣旨の中でも、AI(人工知能)に対する人間の思考能力の差別化が重要との説明があります。統計処理は、AIが得意とする分野です。差別化する相手をよく知る必要があり、このような出題傾向は今後も続くと考えています。