パス・ゴール理論

2018/07/02

サッカーワールドカップが盛り上がっていますね。先ずは、決勝トーナメント進出おめでとうございます。決勝トーナメント初戦は世界3位のベルギー戦ですね。どのように戦うのか楽しみです。

先月のブログに、生徒さんのモチベーションを如何に高めるかについて記載しました。今回は、リーダーシップ論についてお話ししたいと思います。

リーダーシップ論は、会社生活の上司と部下の関係のみならず、学校や塾の先生と生徒の関係、家庭の親と子との関係においても適用ができる理論だと思います。リーダーシップ論もモチベーション論と同様にいろいろな学者が種々な理論を研究していますので、お話しすると切がないのですが、その中で、今日はパス・ゴール理論についてお話しします。この理論は、ハウスという学者が提唱したもので、状況適合理論の中の一理論をなしています。パス・ゴール理論を先生と生徒さんの関係で、簡単に説明しますと、凄く優秀な生徒さんに基本的な問題を手取り足取り教えるのではなく、ハードルの高い問題を与え、自分で考える時間を持たせることで生徒さんのモチベーションを上げることでスキルアップ向上を図るためにはよい方法であること、一方、まだまだ簡単な問題を自分ひとりで解くことができない生徒さんには、具体的に解き方の手順を示し、一緒に解いてあげるといったことを、生徒さんの状況に合わせて、先生はやらなくてはならないということを教えています。ここで、パス・ゴール理論と名づけられているのは、あたかもサッカーのゴールに例え、スキルの高い選手に対してゴール前にイージーなパスを投げて、その選手がゴールできても、優秀な選手のモチベーションが向上せず、一方、スキルの低い選手に対しては、ゴール前のイージーなパスを投げ、得点できることによって、成功体験が得られ、もっと自分のスキルを磨いていこうという意欲を醸成することができ、選手の育成には効果があるというものです。

如何にして生徒さんのやる気を引き出していくか、日々考えながら、生徒さんの状況に合わせて、臨機応変に創意工夫しながら対応していきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願い致します。