過去問は最良のテキスト

2022/12/01

中小企業診断士の南村恵三です。

レインボーおまかせ塾では、中学1年生数学、高校受験専科、英検準2級専科を担当しています。

私の本業は、経営コンサルタントで企業の経営の発展のために社長様への助言や事業計画立案をしています。その他、先生業としては、ポリテクセンター茨城で原価管理、生産管理、品質管理などの授業の講師をしたり、中小企業診断士の資格試験向けの書籍を執筆したりしています。

中小企業診断士の資格の他に、宅地建物取引士、ITコーディネータ、ファイナンシャルプランナーなのどの資格を持っています。

さて、本日のブログのテーマは、何故過去問を教材として受験勉強をするのか?について、ご説明したいと思います。すべての入試試験や資格試験に共通にいえることをお話しします。

県立高校入試試験を例にとりますと、作問は、県教育委員会が作成します。作成する先生が、毎年おられて、過去問を踏まえた上で本試験問題を作成しています。

教育指導要領が変わった年は、本試験問題の傾向もそれに合わせて変更されることがありますが、基本的には、毎年同様の傾向の出題形式となります。何故かといいますと、過去の出題形式を変える正当な理由がないためです。換言すると、過去の出題形式を否定する積極的な根拠がないためです。だから、来年の本試験問題対策の最良のテキストは、過去問と言えます。

当然過去問と同じ問題は出ませんが、問題の傾向は同じと考えてよいですし、仮に全く違う新種の問題が出ても、受験生全員が初見なのですから、過去問をしっかり学習してきた受験生は、自身も含めて全員動揺しているはずだから、自分は冷静に問題を解いていこうとマネジメントができます。 具体的には、教育指導要領が変わった初年度の試験の2021年度は、記述式が多く、受験生全員が驚きとため息があったのではと想像に難くはありませんが、過去問をしっかり学習してきた受験生は、その中で冷静さを取り戻せたのではないかと思われます。本番は、各科目50分で合格点を出すためのマネジメントがとても重要で、私の講義の中では、解答プロセスの他に、マネジメント手法も伝授しています。

本試験問題の中には正答率が一桁の問題もあります。これを独学でやると、受験生にとっては解答を読んでも理解できない場合があり、ストレスが溜まります。そこは、理解し易いように解答プロセスをポイント解説することで、楽しく学習してもらっています。