2019年県立高校入試対策のための夏期講習がスタートしました

2018/07/29

昨年に引き続き、今年も県立高校を目指す中3の生徒さんのために、夏期講習をスタートしました。「夏を制する者は、受験を制する」とよく言われています。夏期講習の目的は、中学生で今まで学習してきたことの総復習と来年の3月上旬に予定されている高校入試試験レベルを体験して頂き、到達目標に対して、ご自身の学習到達度がどの程度の位置におられ、目標と現状のギャップから、今後のマイルストーンを設計していくというものです。従って、夏季講習で学習した成果を見える化するために、講義最終回では理解度テストとそれに引き続き、第3回茨城県統一模試を受験して頂き、定量的なデータを含めて、今後の課題を明確にして、学習を進めていただくことで、貴重な半年を有意義に過ごしていただくことを狙いとしています。

さて、県立高校入試自身は、5科で各教科50分、100点配点で、トータル500点です。志望校に合格するためには、苦手な科目を作らず、各教科80点を目指した勉強が必要だと思っています。夏期講習では、受験問題の解法プロセスをメインに教えています。試験は、有限時間で得点を如何につんでいくかということです。落としてはいけない問題を見極め、短時間で正答を導くスキルが要求されます。従って、解法のプロセスが定着しなければ、目標を到達することが出来ません。例えば、数学の問題は、解答は1つでも、解法は複数ある場合があります。従って、身につけるべき解法の優先順位があって、授業ではそれを意識して学習してもらうようにしています。また、国語の解法プロセスを次に少しご紹介します。

国語の本試験問題では、大問1~5構成で、半分は、論理的文章、文学的文章の長文読解です。国語の解法プロセスは、設問で問われていることを、正確に理解して、回答に必要な要素を本文から抽出できるか?ということです。設問の答えは、本文にあります。そして回答に必要なキーワードは、設問にあります。設問文は、作問者の作業指示書です。とても重要なヒントが内包されています。従って、本文を読む前に、設問文を読み、何が問われているのか?、何を本文から探さなければならないのか?を理解して、回答を設計しながら、本文を読むことによって、正答を導くことが可能となり、その訓練を夏期講習では行っています。

5科それぞれ特徴がありますが、5科を平均的にスキルアップするためには、5科の共通のスキルを身につけていくことが肝要です。共通のスキルを向上することによって、相乗効果(シナジー)が生まれます。英語の長文の読み方も国語の長文の読み方に類似しています。また、理科の計算問題も数学の計算問題も解法の考え方は類似しています。各教科で最近の傾向では、データをもとに知識を問う問題があります。教科横断の共通のスキルがシナジーとなって高得点獲得の原動力となることと、何と言っても、試験対策上の現場対応能力が向上されると考えています。今後ともいろいろ創意工夫しながら、受験対策していきますので、何卒よろしくお願い致します。